PHP7が早いとか負荷が低いという噂を聞いていましたが、1つのサーバの負荷が上がっていたので、負荷対策として試しにPHP7にしてみたら、かなり簡単にアップデートできて、驚くほど負荷が下がり、驚くほど快適になったので、WordPressを運用するなら絶対PHP7にしたほう良い話です。
PHP7にアップデートする方法はレンタルサーバなら管理画面から変更できたり、VPSやクラウドでも調べればすぐに出てくるので、割愛します。ごめんなさい。。。
WordPress×PHP7の成果
まず、下記がロードアベレージ(負荷の合計みたいなもの)と、CPU使用率のグラフです。4coreのCPUと12GBのメモリのサーバで、WordPressのアクセス数は月間600万PVほどのサイトのデータです。
1日に深夜に変更しました。
PHP7は簡単にいうと処理速度があがり、メモリの使い方も上手になったとのことです。
サーバのプランを変更しようかと考えていたのですが、変更なしで大丈夫そうです。
サイトの表示が早くなったのはもちろん、管理画面の表示速度も体感でアップしました。
ちなみにGoogleAnalyticsのページの平均ダウンロード時間も低下しました。
ちなみにこのサイトのサーバは理由があってphp7にできていません。。。涙
→2017年8月24日にPHP7にアップデートしました。
WordPressをPHP7で運用する注意点と事前準備
WordPressのバージョンに気をつける
WordPressの本体はバージョン4.4あたりから対応しているらしいので、現時点(2017年5月時点)で最新バージョンにアップデートしていれば問題ありませんし、WordPressは常に最新の状態にしておきましょう。
WordPressのプラグインに気をつける
WordPressのプラグインで更新が停止していたりなどでPHP7に対応していない場合、PHP7にアップデートしたときに画面が真っ白になってしまう可能性があります。可能であれば、プラグインを全停止した状態でアップデートする。
FTPで触れない状態であれば、アップデートは危険です。プラグインの最終アップデート日を確認しておけば大丈夫かもしれませんが。
真っ白になったときはwp-configファイルのデバックをtrueにして、該当プラグインを削除すると表示されます。そして、代替プラグインを探すと良いかもしれません。
私の環境ではTweetilyというTwitterの過去記事投稿するプラグインが原因でエラーになるサイトがありましたが、一般的なプラグインは全て大丈夫でした。
VPSやクラウドなどでPHP7にyumでアップデートできない場合
下記URLの記事が参考になりました。下記記事を参考にpriority=1をつけてアップデートしてください。何度やってもPHP5.4しか入らずに困りました。
yumでCentOS6.7にPHP7をインストールする方法とハマった点
SSLのサイトでPHP7にしたらApache(httpd)が立ち上がらなくなった場合
これも困りました。エラーを見ると良いのですがよくわからず、結果私の環境ではssl.confが新しく作成されており、それが原因でApache立ち上がらなかったようです。削除(リネーム)すれば立ち上がりました。
WordPressにPHP7はオススメというか必須レベル
なぜ今までやっていなかったんだろうというレベルでおすすめです。表示速度の改善はSEO対策としても良いですし、管理画面のスピードが上がることはかなり快適です。
余談:PHP7とCakePHP2
CakePHP2.8以前はPHP7に対応していないらしくエラーがでました。CakePHP2.8のlibフォルダをまるごと上書きしたら無事表示されました。